キングダム

中華西方に位置する国『秦』
戦争孤児の『信(シン)』と『漂(ヒョウ)』は里典の元で奴隷のような扱いを受けていた。
二人は下僕の身だが、いずれ中華全土に響きわたる天下最強の大将軍になるべく、日々剣の特訓をしていた。

そんな時、偶然通りかかった『秦』の大臣である『昌文君』と出会い、漂は昌文君に見出されて
漂は王宮に仕える事となる。

漂が士官してから一ヶ月後、信は噂で王宮で内紛が起きている事を耳にする。
その夜、漂の安全を願う信のもとへ深手を負った漂が現れる。

王弟の反乱に巻き込まれて瀕死の漂は信に一つの地図を渡し、それを託す。
悲しみにくれる信だったが、「託された」その地図をたどって目的地へ行く。

着いた先には漂と瓜二つの顔を持つ少年。秦国・第31代目の王である政(せい)がいる。
漂が政の変り身となって死んだ事に怒りを覚えた信だが、託された思いと自らの夢のために
政に力を貸す形で乱世に身を投じる事となる。
そんな漫画です。

春秋戦国時代のお話です。始皇帝のお話ですね。
私自身中国史とか詳しくないのでよく解りませんが三国志よりは昔という事だけ知ってます。
史実を基にフィクションをおりまぜた漫画ですね。

スラスラ読める漫画です。
内容が薄いからスラスラ読めるって感じぁなくてめちゃめちゃ濃いのにスラスラ読めます。
テンポが良いんだと思いますね。

大軍同士でぶつかり合う合戦は凄まじく迫力あるし熱くもなる。
大将同士の一騎打ちも凄まじい緊張感と迫力が溢れてます。

息つく暇の無い合戦が終わったと思ったら息つく暇の無い宮廷での権力争い。
単純にその繰り返しのような感じなのですが、その中で主人公である信の戦の中で成長していく姿を描いて
さらには、信が徐々に武功をあげて、成り上がっていきます
その一方で政は一時はドン底に落ちながらも中華統一の意志を掲げて王室内で陰謀バトルを繰り広げます。

戦争なんで残酷な描写もありますが個人的にはグロって感じはしませんでした。
バトル自体も人間真っ二つとかありますがリアル差よりファンタジー感のが強いので微グロくらいだと思います。

だってゲームの三国無双みたいなもんです。
将軍が先頭を突っ走りザコを蹴散らす感じですね。
まさに一騎当千といった感じ。そしてそれがカッコイイ漫画。

最初は「なんだこのカマ野郎、キモイな」とか思ってたのに
戦いを見た後だと「このカマ野郎カッコイイ」になる漫画です。

一つ懸念される事があります。
物語の始まりは紀元前245年。
最新刊では紀元前242年あたり。
始皇帝が中華統一するのは紀元前221年。
そしてこの漫画の目標は中華統一。

終わるのかなって思っちゃいますね・・・。

それさえ気にならなければ熱く萌えるバトルアクションを楽しみつつ
キョウカイちゃんに萌えてればOKです。

要はシンがシンの国で信念の為に頑張る漫画。