新宿スワン 〜歌舞伎町スカウトサバイバル〜

白鳥龍彦19歳。
夢を見て東京へ出てきたものの、何も出来ずに現在全財産100円の男。
その100円を落としてしまい、追いかけるとスカウト会社の社員に衝突。
婆ちゃんゆずりの天パーを笑われ、乱闘騒ぎ。

そこへスカウト会社の幹部である真虎が現れ、騒動を沈める。
真虎は最近のガキには無いタツヒコの気迫を気に入りタツヒコを拾う。

タツヒコは真虎の事を「この男にはついていこう」と思いスカウト業界へ入る。
そんな漫画です。

スカウトと言っても芸能関係のスカウトの話ではありません。
水商売、風俗、AVのスカウトマンのお話です。

スカウト業界は完全歩合制の非常にシビアな仕事みたいです。
「女に声をかけられないヤツは死ね！」
「イイ女は使えて当たり前！」
「ブスを使えてこそ一人前！」
「ネタ(女)に入れ込み過ぎるな！」
とか色々あります。

物語はタツヒコがスカウト会社『バースト』へ入社した所から始まり。
まずは普通にスカウトのお仕事します。導入みたいなものです。

そして、自分がスカウトしたS級の女が原因で抗争の火種となり
同じ歌舞伎町のスカウト会社『ハーレム』との抗争。

身内とスカウトバトルが始まりそのバトルが発展してシャブまで絡んで
ケツモチが登場したりして大騒動に発展。

その後、『バースト』渋谷進出編。
渋谷を拠点とするスカウト会社『パラサイツ』と抗争。
身内が罠にハメられ死亡寸前。

次に闇金絡みで自分が罠にかかり、身内にはめられ新宿を逃げまわるタツヒコ。

さらに『バースト』横浜進出編。
『横浜の暴君』最狂の王・タキマサキのスカウト会社『ウィザード』と対立。
横浜では完全アウェイの『バースト』。
ヤクサだけではなく警察までもが『ウィザード』のバックにつく。
新宿VS横浜の全面戦争へ。

そしてちょっとした事情でホストへ転身するタツヒコ。
これが引き金となり全国規模のスカウト会社であり『バースト』と因縁のある
『ミネルバ』に潜入する事となる。さらに発展して新宿の勢力が大きく変わる事となる。

第一部、第二部とかはないと思うんですけど
そこまでが第1部みたいな感じです。22巻の後半までって感じですかね。

この漫画の面白いところは主人公の白鳥龍彦が中心で話が進むわけですけど
実はスカウト、ホスト、闇金、ヤクザ、それら全てが実は深い闇の中で継っていて
真虎を軸とした大きな計画が裏では進行しているという感じです。

主人公のタツヒコに対して真虎は裏の主人公って感じですね。

それが22巻の後半までって感じでして、
その後、舞台は北海道に変わり新章開幕でまさかの人物とタッグを組むタツヒコといった感じ。
そして真虎の闇に迫り、会社を立ち上げススキノで戦い。

その後新宿へ再進出。
協力な相棒と協力な参謀を味方につけたタツヒコのが新宿へ乗り込む。
崩壊したバースト、新たな新勢力の横行、そして元バーストの武闘派参戦・・・
ずうっっっっと盛り上がっている漫画ですね。

最初の方から伏線が貼られていてキチント回収されていくので面白いです。
内容も複雑なようでわかりやすいと思います。

裏社会の漫画なので暴力シーンなどありますけど基本的には痛快な感じ。
もちろん胸糞悪いシャブ漬レイプや陰謀もあります。

要はNHKの集金には気をつけましょう。