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雪村兄弟無双物語。
1858年上総国(かずさのくに)。
安政大地震に黒船来襲、そしてコレラの蔓延。
その混迷する世の中で母がコレラで死に幼い子供が二人取り残された。
雪村翔太郎(14)と雪村源太郎(10)。

二人は父の形見の刀を持って、強くなるために村を出て江戸へ向かう事へする。
その道中、藪の中で男が倒れているのを見つける。
さらに進み川へ出る。

川で顔を洗っていると、女性が縛り付けられていて兄弟に助けを求める。
その場から一度は逃げ出した兄弟だが、女性の元へ戻り形見の刀で男を殺す。
女性を助けたと思ったら、朝倉清蔵という男が現れ女性を殺す。

その女性の首を一刀両断した朝倉清蔵の剣の腕を見て、弟子入りを志願する。
そして朝倉清蔵に連れられてきた場所は「白心郷」
雪村兄弟の壮絶な人生の始まり。
そんな漫画です。

史実を元にした幕末時代劇に「雪村兄弟」と「白心郷」をリンクさせたような感じの漫画ですね。
最初は「白心郷」での生活。「白心郷」は宗教みたいな物です。
「白心郷」の教えに洗脳される兄弟。
そして「白心郷」に裏切られ、お尋ね者になる兄弟。
「白心郷」に復讐を誓いつつ、「士道」とは何かを問い詰めながら戦う兄弟。
そして「白心郷」を討つ兄弟。

史実とリンクしてるんで、歴史上の偉人さん達がチラホラでてきます。
勝海舟に高杉晋作、坂本龍馬に西郷隆盛に新選組など。
それらとうまい具合に絡み合う、「白心郷」と「雪村兄弟」。
そんなストーリー構成です。

最初の頃は史実とリンクしてなかったんですけど
途中から歴史上の人物が出てきた時はアレ?って思いました。
そこら辺で個人的には一瞬冷めた感じがしたんですけど
改めて読んでみると凄い面白かったです。

新選組と共闘する雪村兄弟がカッコイイし
というか出てくるキャラの生き様がカッコイイですね。
もちろん一部の小悪党以外の事ですが。
そう思うとコレはキャラ漫画なのかもしれません。

そしてやっぱり絵が綺麗。というか絵に勢いがある感じです。
戦闘シーンの描写とかシンプルなのに緊迫感と迫力があってとても良いです。

あと百舌が綺麗。
百舌さん超可愛いですね。
高橋ツトムさんの描く女性は艶っぽくて鉄板です。

テンポは非常にいいですね。
無駄が無い感じでサクサク読めます。

ラストの方だけ個人的にはあまり好きな展開では無かったですね。

要は士道とは何かです。

[作者 : 高橋ツトム] [出版社 : 集英社] [状況 : 完結] [既刊数 : 全25巻]
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SIDOOH ―士道― 25 (ヤングジャンプコミックス) 記事の参考資料画像 記事の参考資料画像 記事の参考資料画像