喧嘩商売

空手、キックボクシング、ボクシング、ムエタイ、テコンドー、散打、カポエイラ、ジークンドー
少林寺拳法、中国拳法、日本拳法、相撲、柔道、アマチュアレスリング、古武道、サンボ
シュート、プロレスリング、合気道、ブラジリアン柔術。

多種ある格闘技がルール無しで戦った時・・・スポーツではなく・・・
目突き、金的ありの『喧嘩』で戦った時・・・最強の格闘技は何か！？
今・・・現在最強の格闘技は決まっていない。
そんな漫画です。

主人公の佐藤十兵衛は東京から宇都宮へ転校してきた高校生。
転校初日、十兵衛が転校前にボコったヤクザが教室に乗り込んでくる。
その多人数のヤクザを返り討ちにする十兵衛。

そんな十兵衛はもともとはイジメられっ子で中学1年の時、偶然出会った高野照久に助けられ
イジメられっ子を脱却を決意し、富田流六代目継承者の入江文学から指導を受け強くなった。
そして宇都宮で高野照久と出会い、戦い勝利する十兵衛。
ここまでが個人的には序章のようなものだと思ってます。

その後暴力団のに雇われてる最強の喧嘩屋・工藤優作に狙われる。
そして善戦するも工藤の圧倒的強さの前に敗れ、小便を漏らしながら命乞いをして助かる。
その後、以前指導を受けた入江文学に正式に弟子入りをして本格的な強さを習得していく。
この後くらいからが本番の漫画だと思ってます。

木多康昭作品らしく、喧嘩ばかりしてると思いきや下ネタや時事ネタやブッラクユーモア満載。
「Aちゃんねらー」という、2ちゃねんる的な掲示板でVIPEERに弱みを握られ死闘を繰り広げる妹や
女子高生ハンター達(ブラックな登場人物)が集まり討論会などギャグも満載。
下品で色々とアブナイ下ネタがいっぱい詰まっています。
しかしそれも後半になるにつれギャグ要素は薄れてきて、本格的な『喧嘩』漫画になります。

特徴としては各巻に巻頭エピソードがあり、それに登場する人物が後々でてくるという感じ。
しかし時間を空けて読んでしまうと、いざ出ててきた時には忘れてる可能性もあり。
なのでイッキ読みがオススメです。

もちろんタイトルの『喧嘩商売』の名に偽りはなく、戦い描写は喧嘩。
周りにある物はすべて武器だし、言葉だって武器となる。
嘘やダマシは当たり前の世界。

なので結構頭使いながら喧嘩するんです。
佐藤十兵衛は良い学校の子というのが関係してるのかしてないのかは分かりませんが
とても頭が良いですね。知識豊富で罠や策を巡らせる事の出来る主人公。

そしてついに始まる『最強決定戦』
田島彬が主催するノールール制のワンデイトーナメント。
総合格闘家でもある田島彬は元空手家で元世界ヘヴィー級ボクシング統一王者。
当時最強の格闘家であると呼ばれ、素手で熊を殺した男の片目を奪った人物。
そして人殺しの経験者。

そんな田島彬が主催する『喧嘩』トーナメント。
出場するヤツももちろん強いです。

・活殺自在の古流武術家。
・殴られれば殴り返し捕まえればへし折る原始的な戦い方をする用心棒。
・どんなに殴られても倒れないヘビー級ボクサー。
・パワースピードテクニックそして圧倒的なカリスマ性を持ちながら罪を犯したプロレスラー。
・形ある物なら真球さえ倒す事ができると豪語する合気道家。
・拳聖と呼ばれ魅了する技を持つ中国拳法家。
・受ける事さえ許さない防御不能の蹴りを持つキックボクサー。
・日常に居場所を無くし戦地に居場所を求めた軍隊格闘家。
・義のためなら己のすべてを失う事ができる喧嘩王と呼ばれた空手家。
・記憶力を失っても己の強さだけを信じ戦い続けるシラットの使い手。
・843勝0負0杯の誰もが認める史上最強の力士。
・「剛法」「柔法」「整法」すべてが一流の召琳寺拳法家。
・国民栄誉賞受賞者で高専柔道も経験している無差別級の柔道家。
・総合格闘技全盛時代、ブラジリアン柔術に唯一勝ち続けた総合格闘家。

ちなみにこのトーナメントには主人公である佐藤十兵衛は選ばれてません。
しかし出場しようとしてこの出場者の中の一人を半殺しにしようとする十兵衛。

そこまでが現在まで発刊されている24巻のラスト。
そして24巻で第一部完となっております。
第二部はまだ始まってないです。

男なら誰もが一度は強い男になりたいと思ったはずです。
男なら誰もが一度は最強の格闘技議論とかしたと思います。
従って男なら読むべき漫画だと思います。

要は最初は喧嘩＋ギャグ＋下ネタ。後半は喧嘩＋シリアス。