信長協奏曲

織田信長(サブロー)の歴史。
勉強嫌いな主人公のサブロー。
授業で本能寺の変を引き起こした人物を「あいださん?」とか答えるレベルの人物。

そんなサブローは下校時に友人と話しながら
「日本の過去の出来事なんて俺の人生にはなんの関わり合いもない」
と言いながら塀の上を歩いていると、運動神経いいとか自分で言ってたクセに転落。

そしてタイムスリップ。
天文18(1549年)の尾張にタイムスリップ。

その直後出会ったのは自分とウリふたつの顔の持ち主。
同じ顔した人物はなんと織田家の嫡男の信長。
そうです。第六天魔王の織田信長です。

そんな信長さんは「病弱で体が弱いから乱世では身がもたない、身代わりになれ」
と言い、まだ事態を把握していないサブローに『信長』を押し付ける。
サブローは『信長』として生きて行くことになる。

本物の信長は品行方正で名高く、身体が弱いこと以外は非のうちどころのないまじめで聡明
な人みたいでサブローとは真逆のような人物。
なので城内では体の具合がよくなった途端、頭の具合が悪くなったと噂される始末。

最初の方は元の時代に帰ろうとしてました。
そん高いところから飛び降りる信長(サブロー)。
飛び降りたら人の上。しかも自分(信長)の奥さんである帰蝶。
帰ることを忘れ帰蝶とデートする信長(サブロー)。

連日の奇行が目立ちうつけ者の信長(サブロー)。
そんなデート中の信長(サブロー)に襲いかかる信長(サブロー)の家臣。
しかし信長(サブロー)の「信長は天下をとる男だぞ」の言葉に惹かれ一生ついていくと誓う家臣。
そんな漫画です。

まぁ、サブローは信長が天下統一したと思ってるのでしょう。
サブローの歴史の知識は『織田信長』『徳川家康』『羽柴秀吉』『本能寺』とか一部です。
しかも聞いたことある程度のレベルです

学校帰りにタイムスリップしたので学校のカバンとかもこの時代にあるんです。
そしてサブローは生まれて初めて教科書とまじめに向き合い
とりあえずは歴史変えないように信長の人生に従って動くように務めようとする・・・が
教科書には大まかな出来事が大まかにしか書いてないので、やっぱ好きに生きようとする。

そのカバンの中に入っている虫除けスプレーが活躍したり
そのカバンの中に入っているエロ本が妖術のたぐいとされたり
松平竹千代を徳川家康なんて知らずに接したり
エロ本を家宝にする竹千代して後に立派な女好きとなる家康だったり
恐らくこの時代において初めての揚げ物を作ったり
桶狭間の戦いを桶狭間の戦いと気がつかないまま終えたり
教科書が紛失で織田家大騒動おこったりして
笑えるポイントも多いです。

笑えるだけでなくちょっとシリアスな雰囲気とかもあるんです。
家臣の裏切りとか、今川の間者が実は後のアイツとかです。
先が気になるストーリーですね。

サブローの人柄が面白いポイントでもあります。
うつけ者と呼ばれても村人からは愛される信長(サブロー)。
飄々としていてほぼ何も考えずに自由に生きる信長(サブロー)。
しかし周りは何を考えているかわからなくて恐ろしい信長(サブロー)という認識。
しかし考えてないように見えて実は結構考えてたりする。
兵農分離政策をなんとなく始めたりする切れ者。

一方で生八ツ橋を買いに修学旅行気分で京(京都)へ上洛など行動力が半端ないです。
そしてトントン拍子で将軍・足利義輝とご対面などなど自由に動いているようで
実は史実通りに進む感じですかね。

ちょくちょく敬語な言葉使いの信長(サブロー)が笑えます。
 家康「これからは徳川家康と名乗るつもりにございまする」
 信長「―もう一回、言ってもらえません?」
 家康「・・・徳川、家康・・・」
 信長「ですよね、やっぱそう言いましたよね。」
など個人的にこのキャラ自体がツボなのかもしれません。

明智光秀登場します。
しかし信長(サブロー)はで明智光秀が何をしでかすの知りません。
しかも明智光秀の正体はまさかのアイツ。
とか結構驚きの展開があります。

実は信長(サブロー)以外にもタイムスリップしてきて戦国時代で生きる人物もいます。
そんな人物らと対面する信長(サブロー)にも注目。

要は第六天魔王の真の姿なのかもしれない漫画です。

[作者 : 石井あゆみ] [出版社 : 小学館] [状況 : 連載中] [既刊数 : 1~5巻]
▼アマゾン▼ 楽天市場 ブックオフオンライン icon イーブックオフ
信長協奏曲 5 (ゲッサン少年サンデーコミックス) 記事の参考資料画像 記事の参考資料画像 記事の参考資料画像