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光源氏物語。
主人公・河地大吉は三十路の独身サラリーマン。
祖父の訃報を聞き祖父の家に訪れます。

そしたらそこには見知らぬ女の子がいます。
その子は実は祖父の娘。
要は隠し子です。

そして大吉の母さんの妹であり、大吉の叔母にあたるその女の子の名前は「りん」。

葬儀が終わり、りんの今後を考える親族会議が始まる。
りんの母親は連絡がつかないで行方がわからない状態。
そうなると親戚同士で押し付け合い。

大吉はそんな会議に苛立ち自分でりんを引き取ると言います。
そして三十路サラリーマンの子育ての始まり。

育児なんてした事が無い大吉が、しっかり者のりんと一緒に成長していく物語。

保育園を探すため苦戦する大吉。
りんの為に禁煙する大吉。
りんの為に残業無しの課に異動する大吉。
そのせいで陰口叩かれても動じない大吉。
りんの友達コウキの母にトキメク大吉。
とまぁ、りんを第一に考えて行動する大吉を応援する漫画です。

りんも大吉以外に心を開いていきますね。
そして可愛い。普通に子供は可愛いと思います。
しかしりんちゃんは別格の可愛さを持っている。

おねしょを汗と言い切るりんちゃん。
歯が抜けたりんちゃん。
縄跳び練習するりんちゃん。
要は何しても可愛いんですね。
可愛いは正義ですね。

しかしそんなロリなりんちゃんは4巻で終了。
5巻からは第二部が始まります。
10年後が舞台になってますんで大吉は40歳。りんちゃんは16歳です。

1~4巻の第一部は上記にも書いたように大吉が苦戦しながらも子育てをして
子育て仲間なんかも増えて行くような感じですが、5巻からは恋愛要素が絡みます。

りんとその幼馴染みであるコウキとの恋愛事情。
そして大吉の自分自身の大人な恋愛事情。
恋愛以外でもりんと母親の対面とかもありますね。

ちょっとした修羅場もありますね。
だがしかし、やはりここでも大吉がカッコイイ漫画です。
というか全編通して大吉がカッコイイですね。
こんなイケメンオッサンになりたいものです。

そしてこの物語の着地点は人によって意見が分かれると思いますね。
まぁ、途中からうっすらとは、こんな感じになるのかもとは思ってましたが
私的には良いラストだと思います。

この漫画はリアルっぽさが良いですね。
ほのぼのとした平坦な空気感が漂いつつも現実味を帯びた作品だと思います。

人によっては4巻までは「面白かった派」と4巻以降も「面白い派」で別れると思います。
もちろん私は後者です。

要はりんちゃんが可愛くて大吉がカッコイイ漫画です。

[作者 : 宇仁田ゆみ] [出版社 : 祥伝社] [状況 : 完結] [既刊数 : 全9巻]